鬱の力
五木 寛之
香山 リカ
幻冬舎
978-4-344-98087-7
「鬱の気分」が日本を覆っている。
「鬱」イコール悪と思われているが、本当にそうだろうか?
「鬱」こそ人間の優しさ・内面的豊かさの証であり、
治療が必要な「うつ病」とは分けて考えるべきではあるまいか。
同じ問題意識を抱いた作家と精神科医が、うつ病の急増、減らない自殺、
共同体の崩壊など、日本人が直面する心の問題を徹底的に語りあう。
戦後六十年の「躁の時代」を経て、これから迎える一億総ウツ時代に、
「鬱」を「明日へのエネルギー」に変える、新しい生き方の提案。
はじめに―時代は「鬱」へ向かう
第1部 鬱は「治す」ものなのか
第2部 日本社会は劣化したのか
第3部 「鬱の思想」を生きる
おわりに―鬱は力である
別に鬱な訳じゃないんですがw
五木さんのお話が面白かったです
(栄養のこと考えて食べるなんて完全に鬱の料理だとか書いてあって)
『エネルギーと生命力がありながら、
出口を塞がれていることで中で発酵するものが鬱』
という言葉が心に残りました
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