空ばかり見ていた
吉田 篤弘
文藝春秋
97804016-775329-0
小さな町で小さな床屋を営むホクトはあるとき、
吸い込まれそうなくらい美しい空を見上げて、決意する。
「私はもっともっとたくさんの人の髪を切ってみたい」。
そして、彼は鋏ひとつだけを鞄におさめ、好きなときに、好きな場所で、
好きな人の髪を切る、自由気ままなあてのない旅に出た…。
流浪の床屋をめぐる12のものがたり。
静かなお話が多くて大変好みでした。
いろんなホクトさんの出現の仕方があって面白かったですー。
猫さんだったり物語の主人公だったり。
ローストチキン・ダイアリーのお父さんの苦悩がかわいらしくてよかった。
冬とかにもう一度読むといいかもしれない。
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